伊藤さん(南山大学)

とにかく海外に行きたくて仕方なかった。これが僕がこのツアーに参加しようと思った理由。思い返せば、単純だったなと笑えるけど理由は何でもいいと今は思える。ツアーには様々な目的、思いを持って参加した最高のメンバーがいた。毎晩、それぞれ感じたことを真剣に語り合う。そこ で1人では気づけないことも仲間とシェアすることで新たな気づきが生まれる。共に過ごす仲間がいることは、このボランティアの魅力のうちの一つだと思う。毎日が新しい発見の連続だった。日本を出て全く異なる文化に触れる。それまで、当たり前だと思っていた常識は覆される。スラムと聞いてどんなイメージを持つのだろうか?僕は実際に行ってみて、想像と現実のギャップに衝撃を受けた。生活水準は低いかもしれない。でも、人々は笑顔で生きることを楽しんでいるように見える。子供たちの無邪気な笑顔にさまざまな感情を抱いた。「幸せって何だろう?」自分中で世界が大きく広がった。

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フィリピンの大学生との交流からも影響を受けた。英語で会話することに苦手意識があった。伝えたいことはあっても思うように口から言葉が出なくてもどかしい思いもした。けれど、本気で伝えようと目を見て向き合えばカタコトの英語でも通じ合えた。言葉を超えて通 じ合うものはあるのだと気付けた。ただ、その一方で言葉の大切さにも気付かされた。もっと自分の考え、思っていることが自由に伝えれたなら、今よりもっと人生は豊かになると思えた。このツアーの中で僕はもう一つ大きな転機となりうる経験をした。ある日、大学生と会話をしていたら、ふと「トシは日本が昔、フィリピンを占領したことがあったってことをどう思うの?」と聞かれた。思いがけない一言に胸が詰まる思いをした。上手く言葉が出てこなくて返す言葉がなかった。いや、英語が話せたとしても答えは出てこなかったと思う。「異文化理解は大切だ。」よく学校の先生や大人から言われること。その本当の意味は、自分が思っていた以上に深いものだった。ただ、そこで終わりにしたくなかった。次の日、自 分から同じ質問を尋ねた。「うん、確かに歴史的事実かもしれないけど、過去は過去だよ。大切なのは未来だ。未来のことを考えてよう。フィリピ ン人は日本人のことが大好きだよ。」と彼は言った。こらえきれない思いがふとこみあげてきた。国が違えば考え方も違う。当たり前だと言えばそこまでだけど。その先にある何かを掴んだ気がした。

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大切なのは、これから自分がどうなりたいかだと思う。正直、成長できたのかも、何がどう変わったのかも、まだまだよくわからない。けれど、自分の中で何かが変わって、何か新しいものが生まれたっていう自信はある。とにかく言えるのは、このツアーに参加して最高によかった!!ってこと。迷ったならぜひ思い切って飛び込んでみてほしい。そこにはきっと新しい自分がいると 思う。支えてくれた全ての人に感謝をこめて。

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